2016年1月30日土曜日

窓の韻






雪が降るのかなあ、と思ったら、降りませんでした。でも、とても寒い午後です。
1月も、のこり2日。立春まで、あと幾日もありません。春隣、春の急ぎ、春遠からじ。
「人の子やはるを迎にゆくといふ」(乙二) これはつい先ほど、『基本季語五〇〇選』をひらいて知った句です。冷えて硬く縮こまっていたこころが、ほどかれるようです。春に手をのばす子どものやわらかな手のひら、その指さき近くまで、もう春はきています。

さて、2月に、窓をテーマにした展示をします。
森雅代さんとは、2011年の「冬の木」(於・森岡書店)、2013年の「雨の日」(於・書肆サイコロ)につづいて、3回目の2人展です。
このたびの会場は、目白にあるFUUROというギャラリーの2階です。縦長の3つの窓が印象的な白い空間で、銅版画と、言葉(詩)と、それらをあわせた冊子を、ゆっくりとみていただけたら、と思います。

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「窓の韻」

森雅代(銅版画) ヒロイヨミ社(言葉)

2016年2月20日(土)-27日(土)
12:00―19:00(最終日17:00まで)

会場=FUURO
171-0031 東京都豊島区目白3-13-5 イトーピア目白カレン1F
目白駅より徒歩3分

※会期中無休
※初日17:00より、お飲みものをご用意してお待ちしております。
どうぞお気軽にお越しください

26日(金) 19:30~ 扇谷一穂ライブ「窓のそばで 奏でる」

入場料 2000円(1ドリンク付)定員20名
ご予約 mail@gallery-fuuro.com

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ライブをしていただく扇谷一穂さんとは、「冬の木」のときに、森岡書店でお目にかかりました。歌をきいたのはその年の秋のことで、「さざ波のような、葉ずれのような、雨だれのような、うつくしい声だった」と、翌日、うっとりとしながら、書きのこしていました。今回、展示空間と扇谷さんの歌が、どのように響きあうのか、とてもたのしみです。わたしもすこしだけ、詩を朗読する予定です。

それでは、また。
お時間ありましたら、ぜひ目白にお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。


追伸 志むらの九十九餅(つくももち)というのが美味しいそうです(H村さん情報)