2015年12月6日日曜日

ソラで、星のことばを




「2015」と、まだ書き慣れないような気がするのに、もう、最後の月になりました。銀杏の木にはいまだに緑色の葉も茂っていて、いまはほんとうに十二月なのだろうか、とふしぎな気持ちで見あげています。聖歌をきいて、サンタクロースの置物をおいて、からだに十二月を、しみこませている毎日です。

美肌室ソラでの、6回目の「読書サロン」が12月9日(水)に開催です。
「私はつめたい星空を啜った」(永瀬清子「金星」)など、こころをつかまれた星のことばをあつめました。いっしょによんでいただけたらさいわいです。
くわしくは、こちらをごらんください。

ことばによって、こころが晴れたり、開かれたり、引きあげられたり。遠い遙かな場所を思ってみたり。見上げた空が、これまでとちがってみえたら、いいなと思います。

ことし最後の読書サロン、どうぞよろしくおねがいいたします。


追伸 写真はたしか、ミラノの大聖堂で撮ったような 

2015年11月19日木曜日

ほんほん蒸気





11月、下旬になりました。昼間はあたたかですけれど、夜はマフラーをぐるぐるまきます。
先日、来年の手帖を買いました。大きいモレスキンにしました。なんにも書いてない、真っ白な手帖をみると、自由なきもちになれていいです。なんでもできそうな。どこへでもいけそうな。いや、してもしなくても、いってもいかなくても、いいような。

『ほんほん蒸気』(制作・発行=北と南とヒロイヨミ)の販売店を、まとめておきます。たくさんのご感想、ご紹介、とてもうれしくよんでおります。どうもありがとうございます。詩がよみたくなった、といわれると、やはりうれしいです。わたしも毎日、詩をよんでいます。いまのテーマは、「星」と「窓」です。そのことは、またあらためて。

『ほんほん蒸気』、ひきつづき、どうぞよろしくおねがいします。
「北と南」フェイスブックにもほんほん情報あります。こちらもあわせてごらんください。


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 追伸 光のノスタルジア、みたよ

2015年9月15日火曜日

かまくらブックフェスタ 2015


気がつくと、引っ越してから三ヶ月が過ぎていました。このところは、季節の変わり目のせいか、片付け欲がどうにもとまらず、流しの下とか、地袋とか、部屋のあちこちが、毎日きれいになっていきます。気持ちもすっきりして、いいです。もやもやしているひとに、おすすめしたいです。

さて、今年も、10月10日、11日と開催される、かまくらブックフェスタ(港の人主催)に参加いたします。
今回は、『北と南』の河内くんといっしょです。『ほんほん蒸気』という冊子をつくっています。本の周辺の、本を愛する方々に、ひとつのテーマのもとに詩を三編あげていただき、文章をよせてもらいました。原稿がどんどん届いて、読むとやっぱり、もっと詩が読みたくなるので、今日も神保町で、詩集をたくさん買いました。冊子の内容のこと、くわしくは、またお知らせします。がんばって、いい冊子にしたいです。
ブックフェスタでは、もちろん、『北と南』も、ヒロイヨミ社のあれこれも、販売いたします。今年は会場も変わって、どんなふうな雰囲気になるのか、とってもたのしみです。

今年もトークイベントに、参加の予定です。平出隆さんと郡淳一郎さんによる、「本の美しさとはなにか」。先日の「オルタナ出版史はあります」(「本をつくる・歴史をつくるⅡ 」)では、美しい本たちを実際に手にとることができて、しあわせな時間でした。郡さん、どうもありがとうございました。
ずらり、テーブルの上に本が並んでいるのを見ただけで、どきどきして、人も多かったので、落ちついて見ることはかなわなかったのですが、お話を聞いているとき、ふと本たちに目をやると、本が本でないように見えた、その瞬間、ただならぬ気配を感じて、あのときは、寒気がしました。美しい本は、強くて、おそろしいものだ、と思いました。あの気配は、そこで交わされていた、三人の言葉のせいだった、かもしれません。
閲覧のときは、みなさん夢中で、めくったり、見入ったり、されていたようでした。本はひらかれ、ひかりをあびて、それは、美しかったです。
今度の会では、どのようなことが起きるのか、しっかり見て、聞いておきたいです。

「私達の一番大きな本当の仕事は、結局生活と云ふ書物の頁を、来る日も来る日も美しく強く印刷し、彩飾し、綴ぢ合せてゆくこと」(『アイデア』354号・ p65╱寿岳文章・しづ『向日庵消息』第七信より)

ああ、すばらしい言葉だなあと思って、今すぐ走っていって、誰かに知らせたくなりました。
美しい本は、日々、つくられていきます。今日も本に、本をめぐる言葉に、励まされました。来る日も来る日も、感謝をのべたい(刷りたい)です。

それでは、また。
この秋、鎌倉でお目にかかるのを、たのしみにしています。


追伸 印刷機も川を渡って引っ越してきました 

2015年7月9日木曜日

活版TOKYO





雨の日がつづいています。
お元気でしょうか。
わたしは駅のあちらからこちらに引っ越して、畑のとなりのアパートに住んでいます。
のんびりしたところです。
住み心地がよくて、昔からいたみたいに、おちつく部屋です。
ときどき陸橋から夕日をみます。
落ちついたら、はがきを出そうと思います。

さて、まもなく開催の活版TOKYOというイベントに参加します。
7/10、11、12日の3日間。ヒロイヨミ社は10日、12日のみおります。
活版に興味のあるかた、ぜひ、お越しください。
きっと、たのしいと思います。
神保町でお目にかかれたら、うれしいです。

写真は『水の空』(ananas press , 2009)です。
「空が かぷかぷ 話していました。」
雨は地上に降りてくる空の物語。
空の話が尽きたころには、夏がやってきます。


追伸 社長もひさしぶりの出張に、緊張気味です

2015年3月14日土曜日

3月のおしらせ






朝はすっきりときれいな青空だったのに、いまは曇りで、寒いです。と書いているうちに、また晴れです。
今日は3月14日。なんとなしに、おめでたい日。

さっきラジオから、「最後の春休み」という、甘いような淡いような切ないような曲が流れてきて、そういえば、卒業式でもらったあのボタンは、どうなったのだろう、と思いました。たしか、口をきいたこともない卓球部の先輩に、みんなでもらいにいって、キャアとかいって、いま思えば、さほどすきでもなかったような気がするけれど、どうだったでしょう。名前もおぼえていません。

さて、もう3月なかばになりまして、お知らせするのが遅くなりまして、たいへんもうしわけありません……が、今月は、ふたつのことに参加しています。

3/3〜3/29まで ブックスモブロ(鎌倉)にて

3/4〜3/22 Motoya Book・Cafe・Gallery(初台)にて
(ヒロイヨミ社とananas press、両方参加しています)

ぜひぜひ、足をはこんでみてくださいね。
寒くなったり、暖かくなったりです。
花粉もとんでいるみたいです。
どうぞご自愛くださいますよう。


追伸 おめでとう北陸新幹線

2015年1月23日金曜日

言葉と歌の往復書簡




寒い日がつづいています。

一昨日の夜、眠るまえになにかよみたい、と思って、ふとんの中から手を伸ばして、杉浦明平編『立原道造詩集』(岩波文庫)をなんとなく手にとって、開いてみました。詩をすこしよんで、それから、編者による解説を。あとがきや解説がよみたくて、その本を買うこともあります。

「明平は現実、現実というけど、明平とぼくとが今ここでこうして論じ合っているのが現実なんだろうか。二人が立って争っていることそのものが幻影にすぎないのじゃなかろうか。そうでないと、どのようにして証明できるんだ」

ある夕ぐれ、立原道造が友人の明平さんにいった言葉を、だれかにぶつけてみたいような。今、ここで、こうしているのは、現実なんだろうか、と。

一月は、そんなふうにして過ぎていきます。

さて、来月のお知らせです。

「真冬の陽だまりライブ、言葉と歌の往復書簡をソラで。」
「惑星のかぞえかた」の歌と、わたしがえらんだ言葉を、あわせて聞いてください。
Thursday coffee standのデザート珈琲と、SUNNY BOY BOOKSの本もいっしょに。撮影は和久井幸一さん。
企画されたのは、美肌室ソラの舘山さんです。
石坂さんと対話もします。聞いてみたいことが、いろいろあります。
石坂さんのつくる音楽が、とてもすきです。曲をくりかえし聞いて、言葉をえらびました。歌が、詩が、どんなふうに聞こえるのか、たのしみです。とてもどきどきしています。
2月15日(日)14時からです。くわしくは、こちらをご覧ください。

来月は、ananas pressとして、サンフランシスコで開催されるThe CODEX Foundation Book Fairに参加してきます。こちらも、どきどき。aさんの足をひっぱらないように、がんばりたいです。どんな人に、本に、会えるのでしょうか。

なんだか、胸がくるしい毎日です。


追伸 黒い月も、今日はほんのり白くみえました