2013年4月2日火曜日

春の詩集




4月なのに、とても寒い雨の日です。今年の桜とも、いよいよ、さようなら、でしょうか。さみしいような、ほっとするような。咲いているあいだは、どうしても気になるものですから。
どうせ別れるなら、ありがとう、ではまた来年お会いしましょう、とさわやかに別れたいと思います。何事も、できるだけ、さわやかに。ほんとうは、ずるずるべたべたしたにんげんだからこそ。

それにしても、来年。そのころには、どこでどうしているのか、見当もつきません。いつのまにやら、そんなふうです。桜の花びらみたいに、風にのってどこまでも飛んでいくことも、できるのです。たぶん。

さて、この春、『春の詩集』をつくりました。
立原道造、中原中也、山村暮鳥らの春の詩が7篇と、秋葉直哉さんの文章をおさめました。秋葉さんは流水書房青山店にいらした方、「WEB本の雑誌」で本について書かれたものを読むこともできます。ツイッターでも本のことや日常のこと、書かれていますが、名前ははずかしいから出さないそうですので、ここでは控えます。もうみんな知ってるじゃない、といってるんですけれど。

表紙の紙は、ふわふわしっとりした不思議な紙、NTスフールです。さわった瞬間、ああ、この紙……。と思いました。手はこういうものをさわりたかった。生まれたてのやわらかなひとの肌にも、似ているような気がしました。
扉はポルカレイドのメレンゲ色、本文用紙はポルカのトウフ色です。紙の名前も色の名前も愛らしくて、たのしくなります。わりとあたらしい紙を使いました。

活版印刷、16頁、2200円(税込)です。

現在取り扱っていただいているお店は、以下です。
どこかでお手にとって見ていただけたら、うれしいです。

〈東京〉
書肆サイコロ(高円寺)
森岡書店(茅場町)
B&B(下北沢)
ギャラリーみずのそら(西荻窪)
SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS(渋谷)

〈神奈川〉

〈名古屋〉
ON READING(東山)

〈京都〉
恵文社一乗寺店(一乗寺)

〈山口〉
ロバの本屋(俵山)

〈徳島〉
uta no tane(徳島)

〈沖縄〉
言事堂(那覇)


取り扱っていただけるお店のかた、いらっしゃいましたら、見本をお送りいたします。
直接販売もいたします。メールでお知らせください。
yamamotonobuko122*yahoo.co.jp
(*を@に変えて送信してください。)

それではよろしくお願いいたします。
どうぞ、よい春を。


追伸 濁り酒が好き、というと、酒は濁ってても心が澄んでればいいよね、だって。そうね。