2010年11月24日水曜日

名著百選





ブックファースト新宿店2周年を記念したフェア「名著百選」に参加させていただきました。これは、作家、写真家、編集者、デザイナー、芸能人など、この2年間にブックファースト新宿店と関わったさまざまな分野の方々が、じぶんにとっての名著を紹介する、というもの。わたしは昨年のリトルプレスフェアでお世話になり、声をかけていただきました。

見にいってみたら、えっ、このひとがこの本を?という驚きもあったりして(たとえば星野智幸さんが東ちづるの本を?とか…)、おもしろかったです。

フェア本を購入した希望者のかたには、紹介されたすべての本とコメントが掲載されたリーフレットがもらえます。参加したので冊子ください……とはちょっと気恥ずかしくていえなかったので、福永信さんおすすめの『クレムリン 1』、立ち読みしてたらぶふふふと怪しく笑ってしまったのですが、これを購入して冊子をもらって帰ってきました。

それからきょう買ったのはもう一冊、リトルプレスコーナーにて『猫の世界』(黒猫堂出版)。木版画の漫画です(写真)。手にとった瞬間はちょっと興奮して血圧が一瞬あがったみたいでしたが、読んでいるうちしーんとしてきました。モノクロームの詩情あふるる世界に、ふかぶかと魅了されました。これぞ名著……。


さて、New Year Greetings展のことですが、DM作成のためいったん募集を締め切りましたが、じつはまだまだ参加者を募っておりますので、どうぞよろしくお願いします。



追伸 アコースティックギターを預かりました

うれしくて、こっそり爪弾いてみたりして

2010年11月18日木曜日

New Year Greetings 2011 参加者募集中です


年賀状展、来年も開催します!

現在参加してくださる方を募集中です。


今年は1/8〜1/17の日程で行い、ご参加の方、ご来場の方からご好評を頂きました。(今年ご参加くださった方々には、重ねてお礼申し上げます。)そこで、この企画を毎年恒例のイベントにして、ご参加の皆様、ご来場の皆様の交流の場となるよう、また、新たな年の始まりに創作活動の刺激となるように盛り上げていきたいと思い、来年も開催することといたしました。


昨年同様、活版、デザイン、写真、イラスト、版画、製本……さまざまなジャンルで独自の活動をされている方々の年賀状の展示です。新たにお声を掛けさせていただいた方も含め、100名を超える作家の方々の、2011年最初の作品展として、皆様に楽しんでいただける企画にしたいと意気込んでおります。


New Year Greetings展

2011年1月8日(土)〜1月15日(土)

会場=ギャラリーみずのそら

〒167-0042 東京都杉並区西荻北5-25-2

http://www.mizunosora.com/

企画・会場構成 ananas press(山元伸子+都筑晶絵)/CATALYZE DESIGN(山下桂樹)/ギャラリーみずのそら


裏表の絵柄、デザインだけでなく、紙の感触、切手へのこだわりをお持ちの方の作品も、そのこだわりごと見に入らした方に伝えたいと思い、手にとって見られる展示方法にしたいと思っております。ご住所を公開したくない方につきましては、テープで隠すなどの対応をいたしますので、宛名面にその旨ご記入ください。


以上ご検討のうえ、ご参加いただける場合は1月6日(木)必着で、「ギャラリーみずのそら 年賀状展」宛てとご明記頂き、

年賀状をお送りいただけますよう、お願いいたします。配達が遅れる場合もありますので、恐れ入りますが、年内の投函をお願いいたします。


ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

参加してくださる方、急でおそれいりますが11月21日(日)までに、こちら(yamamoto-no@globe.ocn.ne.jp)にご一報いただけますよう、お願いもうしあげます。



追伸 コスモテックさん、告知ありがとうございます

2010年11月15日月曜日

Giant Earrings





友人のアーティスト、anna gleesonさんの展示のDMをデザインしました。(アナさんは、ananas pressの『colour ful/カラ フル』のイラストを描いてくれた人です。いまはいっしょにブログもやっています。)

展示のタイトルは「Giant Earrings」 、紙でできた愛らしい巨大イヤリングのかずかず、ぜひ見にいらしていただけたら幸いです。着けてみたりもできるかもしれません。


anna gleeson exhibition

Giant Earrings

日時 2010年12月3日(金)〜12月12日(日)11時〜19時

会場 STORE(杉並区西荻北5-7-19、西荻窪駅より徒歩約7分)


この展示に合わせて、地域密着型アートプロジェクトTERATOTERAによる3部構成のトークイベントが開催されます。アナさんのトークは12月4日(土)、テーマは「町をみる〜観」。これまで、シドニー、ベルリン、ニューヨーク、東京、香港、といろんな町に暮らし、映像、製本、ペーパーメイキングなどを学んだあと、自由に本を作ったり絵を描いたりしているアナさん。その発想のおもしろさと目の付けどころのユニークさときたら……いっぺんあたまと目玉を取り替えてみたいほどです。散歩で道に迷うのが好きな彼女のことだから、きっと町歩きからたくさんのインスピレーションを得てきたはず。といったところで、どんな話になるのか、まったく予測はつきません。だからこそ楽しみ。


ぜひ、足をお運びいただけたらと思います。トークのあとにはテラッコによるラウンジが開催されます。会場でお待ちしています!



追伸 毎年11月には頸に葱を巻きます ぶつ切りのやつをあぶって… 

2010年11月10日水曜日

栞は旅人





ある日、フランスから不思議なはがきが届きました。

言葉はひとこと金色のペンで「Bonjour!」、裏にはモノクロフィルムをコンタクトプリントした写真があって、でもどこの写真なのか判然としません。どこまでもまっすぐに続く道や、洞窟や、岩壁や。


もしSHIORI PROJECTのホームページアドレスが印刷されてなければ、なんのこっちゃと首をかしげるのみだったと思います。


さて、はるばる海をこえてやってきたこの栞、どこに挟もうかなあ、と考えたすえに手にした本のページには、こんな言葉が記されていました。


 矢車菊の苦い根を土の側から噛んで

 水色の空に散る星々を土の中から見つめる

 知識もなく知性もない

 あるのは心のゆれ

 どんなに追い払っても逃げない記憶という小動物


 管啓次郎『Agend'Ars  アジャンダルス』(左右社)


管さんの本を読んでいると、今すぐ家を飛び出してまだ見ぬなにかやだれかに出会いたい、そんな衝動と、まだまだ、もっともっとたくさんの本を読まなければ、という焦燥に引き裂かれます。



追伸 四十前 秋の麦酒は 命取り